電気のエネルギーが今の文明レベルをを支えていると言っても過言でありません。電気を使えるまでに人類は長い年月と、様々な発見が必要でした。このページではそんな電気の物語に登場する人達を少しご紹介いたします。
今から約2600年前、紀元前600年ごろ、ギリシャの哲学者のターレスさんがコハク(樹脂)を布でこするとホコリなどがまとわりつく現象を観測しました。当時は磁気と思われていたようです。
後にそれが静電気(せいでんき)の発見と言われています。
紀元前624年頃 – 紀元前546年頃
ギリシャの哲学者、数学の教科書などのターレスの定理が有名。
静電気現象にはじめてelectricusという言葉を使った人。
世界初の検電器を発明したことでも知られている。
他にも長年磁石を研究し、磁石によって鉄が磁化されることや熱で磁石が磁力を失うことなどの実験も行った。
1544年5月24日 – 1603年12月10日
イギリスの物理学者、自然哲学者、医師。エリザベス一世の侍医も務めた。
凧の実験により雷が電気であることを証明したと言われています。
彼が250年前に発明した避雷針は特許をとらず、今なお多くの人の命や財産を落雷の被害から守り続けている。
グレゴリオ暦1706年1月17日- 1790年4月17日
アメリカの物理学者、政治家。
動物の身体の中の電気を「動物の電気」と名付け、数多くの実験や研究を行いました。そのほか、電池の始まりともみられる原理も発見しました。また、彼のカエルの実験の結果は、メアリーシェリーの小説「フランケンシュタイン」の着想に影響を与えたと言われています。
1737年9月9日 – 1798年12月4日
イタリアの物理学者、医師。
V(volt/ボルト)の名称の由来となるほどの業績を上げた人物。
ボルタ電池は一定電流に特徴がある。また、絶縁した導線での長距離の信号伝達実験なども行った。これは電気を使った通信である電信の考え方の源流でもある。
1745年2月18日 – 1827年3月5日
イタリアの物理学者、自然哲学者。晩年には伯爵に叙された。
A(ampere/アンペア)の由来となった人物で電磁気学、電気力学の礎の一人。アンペールの法則を数式化したほか、言葉として電気、電流、電圧を創り出した。方向の概念を取り入れるなど、彼の発見は後の世に大きく影響を与えた。
1775年1月20日 – 1836年6月10日
フランスの物理学者、数学者。
方位磁石の挙動から電流と磁場の関係を発見するなど、電磁気学の基礎を築いた。他にも化学分野でアルミニウムの単独分離に世界で初めて成功するなど、デンマークの黄金時代を支えた一人とも言われています。磁場のCGS単位Oe(エルステッド)は彼の名から。
1777年8月14日 – 1851年3月9日
デンマークの物理学者、科学者。
電磁気、電気物理で多くの貢献をした。
家庭が貧しく卒業したのは小学校のみだが優秀な論理的思考力を持ち、数々の実験で多くの発見をし19世紀を代表する科学者の一人となった。化学者としてもベンゼンを発見するなどの功績がある。
1791年9月22日 – 1867年8月25日
イギリスの化学者、自然哲学者。静電容量のSI単位「ファラド (F)」は彼の名にちなむ。